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zoom RSS 短編『トパーズ色の月』

<<   作成日時 : 2014/12/28 17:49   >>

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 久々に行った安部恭弘さんのライブで、久々に生『トパーズ色の月』を聴きました。
 もともと、そんなヒット曲があった人でなく、この曲や他の数曲がYOKOHAMAタイヤのCMに使われたぐらいで、テレビにも出るわけでなかったけど、まあまあの大きさの箱でコンサートできた人だったのですが、今は、ライブハウス。
「すみません、27年ぶりです」
 そう握手して、サインをもらいました。(最近、CD購入するとサインってケースが流行なのか・・・・・・)
 で、なぜか、この曲を聴いて考えたのが、2199版、イスカンダル星でのデスラー総統とスターシャさんの話(-_-;)
 イスカンダルには月がなかったし、ガミラス本星もそんな色してませんが。


『トパーズ色の月』

 アベルト・デスラーが総統になる一ヶ月前 イスカンダル星にて

 アベルトはスターシャを夜の海に誘った。二人の妹たちは反対したが、スターシャは快諾してくれた。
 この星に逃げ込んできて数ヶ月。息を潜めて、建物の奥深く隠れていた。
「すまない……」
「いいえ、あなた一人、外に出すわけにはいかない……あなたを死なせない」
(それは……)
 その理由はどうしてなのか、問いただしたい気持ちがあっても、問うことができない。
 誰も走っていない海沿いの道を、二人を乗せた車は走る。
 アベルトはちらりと横を見る。
(今夜は……)
 スターシャは指をさした。ここから、この道を降りろという合図だった。
 車は砂浜に降りる。
「ここで」
 スターシャが声をかけると、アベルトは車を止めた。
「ここは、珍しく残った砂浜……この星もどんどん変わっていく……」
 アベルトは車の向きを変えた。
 ガミラス本星がいつもより違って、薄いオレンジ色にぼんやり光っている。
「今日はガミラス星がちょうど影に入っているのですね」
 二人は、その危うい薄い光を放っているガミラス星を見ていた。
 アベルトは右手を伸ばした。
「ごめんなさい」
 スターシャは体をイスから体を起こした。
 顔を伏せたスターシャは黙って、何も言わない。
 アベルトは受け入れることも否定もしてくれないスターシャの横顔を見ているのがつらかった

「車のエンジンを止めて」
 スターシャは沈黙を破るように言った。
「海の、海の響きが聞きたいから」
「海の響き?」
 聞き返すアベルトにスターシャは頷く。
 アベルトはエンジンを切った。そんなにエンジン音をしていたわけではないが、エンジンを切ると、波の音のかなたから、小さくうなる音が聞こえてくる。
 エンジンが切れると車の中のヒーターも切れ、車内は少し寒くなった。
 けれど、アベルトはもう少し二人でこの海の響きを聞いていたかった。
「スターシャ、寒いだろう」
 アベルトは上着を脱ぎ、スターシャの胸の上に乗せた。
 スターシャが小さな声でつぶやく。あまりにも小さな声でアベルトは聞き取れなかった。
「スターシャ……」
 聞き返そうと声をかけると、スターシャは両手に顔を伏せて、泣き崩れた。
「スターシャ」
 ずっと何も言ってくれないのも、否定してくれないのも、理由はわからない。自分のことを傷つけたくないからと思っているのかもしれない。叔父からもガミラス星からも追われ、行く当てもない自分を、こうして匿ってくれているのも、かわいそうだと同情しているからだと思っている。ひとおもいに、ひどい言葉やこの星から追い出してくれた方がどんなに楽か……
 
「スターシャ、私は戻るよ。私の星に」
 アベルトはそれ以上話すことができなかった。
 アベルトは車のエンジンをかけると、元来た道を戻るためにハンドルを切った。




 スターシャがなんとつぶやいたか、この曲の一番の秀逸な部分です。
 気になる方は下記で2番(やはりこの曲は2番ですv(*^_^*))の歌詞を聴いてみてください。
 http://youtu.be/uEycrM7Dsog
 



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 年末の掃除や年賀状をやる気になれない……今日は九回目を観に行こうかな(*^_^*)

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